アンテベラム 2020年

この映画の紹介文を読んで騙された

最初からこの内容だってわかっていたら、たぶん観なかったと思う

紹介文と全く異なるスタートにすごく戸惑った

話、違くない?みたいな

 

でも、このスタートだったからこそ、人種差別を

自分が体験したように感じることができた

そして吐き気がした

クライマックスで南部の将軍が倒れたときに

「自分がいなくなっても、同じことは繰り返される」的な言葉を

残していくんだけど

それは、昔いた将軍が言ったのセリフのように聞こえるけど

そうじゃなくて今、現在のセリフなんだ

 

世界の実権を自分の種だけが持っていると思うこと

差別される人は暴力で虐げられる

そういったことが話の展開で自分のことのように感じられた

その理不尽さに吐き気がする

この物語はフィクションだけど

でもその構成ですごく身近に感じることができた

映画で見ることはどうしても遠い世界、自分と関係のない世界と

考えがちだ

だから画面の中で起きてることも、そういうことあるんだってな

感じで観てしまう

でもこの順番をとることで、つい主人公に感情移入してしまう私なんかは

自分のことのように感じることができた

その不快感を

 

そういえば、この映画のプロデューサーが作った「ゲット・アウト」も

確か理不尽な映画じゃなかったかしらん

と、その作品を観たときの嫌な感じを思い出した

映画

Posted by ぷー子