癖のある髪の毛
ちょっと前に、アルコール依存症のお父さんの話の漫画をみた
こういう題材を漫画にしてる人いるんだな~と思って感心した
ざっとみただけで詳しく内容をみていないんだけど
最後は主人公も大人になって父親も体を壊しそれで和解の方向に
いってたんじゃないかな
父親との関係が最後はどうなったか知りたくてそこだけ探して読んでみた
私の父親は、背が低くて(私と同じくらい)髪の毛は天パで
歳と共にその髪も薄くて、見る限りいい男でもないのに
自分の身だしなみに気を遣う神経質な人
私のこのどうにもならないくせ毛は父親ゆずりだ
白髪も多くて、お風呂場で一人で染めていた親父を思い出す
そのあと毛染め剤にかぶれたのか、顔がパンパンになってたっけ
おかげさまで私も早いうちから白髪染めのお世話になっている
この上、親父みたく剥げないかと実は薄くなりがちな自分の髪の毛を気にしている
出かける時は家族の中で一番時間がかかり
鏡の前で癖のある髪の毛を何度も撫で付け
ズボンの線をすごく気にして革靴はピカピカにしていた
さんざ、母と私を待たせた挙句、何が気に食わなかったのか
しまいには行かないという始末
自分で行くといったくせに、この出かけるといった直前に
またか、と子供心に思っていた気がする
思えばその行動も、常に外の世界と闘わなければいけない精神状態が
髪の毛を撫で付けながら色々心配をめぐらし
「今日はだめだ」と答えをだしたからではないかと今では思う
私の格好にも注文をつけ
やれ襟が曲がっているとかもっときちんとしろとか
一つ一つ注意を受けた
その反動か、もともと向いていないのか
現在の私はきちっとするのがとても苦手だ
父親の思い通りにいかないと
暴力を振るわれる
だから私は父親の顔色をうかがって生活していた
だから長いこと、人が腕を振り上げる動作をするのを見るだけで
びくつき涙がでそうになる自分がいた
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