逃げ癖
結局、前の会社も、今度の介護の職場も
思い切り逃げ出すことになった
思えば私は逃げてばかりいる
そのことでいつも自分を責めてしまうのは
高校生までさかのぼる
今でも胸が痛いのは高校の時、色々なものを投げ出してしまったこと
多分、その時、そこにいた人たちはもう覚えてもいないに違いない
だけど、私はいつもそこに引き戻されて
自分の不甲斐なさを思い出す
私の子供のころは色々あって、学生時代の自由を感じたのは高校生が
初めての時だったと思う
あまりの自由さに、自分がその加減を知らずいろんな人に迷惑をかけたし
傷つけもしたと思う
例えば、私は部活の部長に憧れて部長になった
(といっても文科系の弱小部)
また、名誉職に憧れて生徒会の会計にもなった
クラスの友達とも組んで文化祭の出し物を企画したりした
そのどれも、思ったようにいかなくて
浮かれて手を出しすぎて挙句の果てにすべてを投げ出してしまった
部活は私の学年は人数が少なく、上も下も人数が多かった
上級生がいるうちは良かったが自分が上級生になったあと
うまく活動ができず気がついたら孤立して
誰も私の味方はいなくなっていた
会計も一緒に組んだ子と最初は仲良くしていたが
部活やクラスと色々手を出しているものだから
これまたおろそかになり、気がついたらその子も
私を相手にしてくれなくなった
クラスでの友達もしかり
とにかく色々役をやって忙しくしてる自分がいいと思い込んでいた
何役もやっている自分はすごい
でも気がついたら何もかも人任せにして
何も成し遂げることができず、誰にも相手にされず
最終的には逃げ出した
こうやって振り返るとなんて自分は愚かだったのかと
改めて思う
その後も逃げ癖は止まらず
始めはできると思って手を出して、突然辞めてしまったことや、バイトは
きりがない
まさに、ダメな人間だ
この歳になって今だに高校生のときのことをそんなこと言っているのかと
笑われるかもしれないが
今回のまたもややってしまった逃亡は
もちろん私を高校生の時に引き戻した
結局、50代になった今でも何者にもなれず
何も成し遂げることもできていない
そう思うと、呆れるけど、あの頃の自分を思い出さずにはいられない
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