ノーガードは心配だ
会社を辞めたそのあとの話をしよう
結局何の準備もできないで辞めることになった
この歳で、職を失ったからには覚悟をしないといけない
そうやすやすと次の職は見つからないだろう
ましてや、同じ事務で
ずっと考えていた転職
今更、50代が事務職・正社員なんてそう簡単になれるもんじゃない
10年前の年齢だって大変だったんだから
ましてや50代に期待する会社はないだろう
なんの取柄もない私が狙える職種は運送か介護くらいだろうと考えた
確かに免許は持っているど、AT限定でまったくのペーパーだ
運転なんて恐ろしくてできない
じゃあ、もう一つの介護しかないじゃないか
私は思い詰めていた
介護を馬鹿にしているわけではない
元々、会社の事務をしている中で、何もないのが通常で、何か間違えるたびに価値のない奴だと
思わせられる日々に自分を消耗し、直接、誰かの役に立ちたいと考えていた
私のような者が何かの役に立てるとしたら、体を張った介護くらいしかないと思っていた
それで、せっかくどこに出勤する必要もなくなったこの時に
まずは資格をとることにした
まったくのノーガードで介護の世界に入るよりは、いいだろうと思う
実は、娘が小さい頃、当時できたばかりの「ホームヘルパー」の資格を通信で
受講したことがある
なんだ持ってるんじゃない、と思うだろう
残念ながら、その時の私も中途半端で最後のレポート提出ができずに、子育てをもっともな理由に
中退している
わざわざ介護施設の実習でラジオ体操なんかして翌日筋肉痛になったりしたにもかかわらず、だ
最後のたった一つのレポートがだせずに資格をとれずに終わった
当時は制度ができたばかりで、お手伝いさんとの区別がつかない上に生活に入り込む職種に抵抗があった
若かりし頃の苦い思い出の一つだ
時を経て、介護の年齢が身近に感じられるこの歳で「リベンジ」だ
逃げてきた事柄は、追いかけてくるという
私が逃げてきたヘルパー資格取得
重い腰をあげて通信教育を受講することにした
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