タクシーが止まるかどうかの高さ
一昨年だったか、有名なお笑いの二人組の片方が、五十肩だってネタをやってた
トイレの時、腕がおしりに届かないって話
笑っちゃうけどほんとの話だ
その頃、私も50肩で苦しんでた
今もかすかにその名残が残っていて、肩の奥の方が痛む
きっかけは何だったのかと思えば、
腕に体重を乗せるとき、乗せ方によっては
腕が痛むことがあった
それは本当に些細な痛みだったから、50肩と関連があったかどうかははっきりしないけど
今、思い起こせばそれが発端だったんじゃないかと思っている
その予告はその後もずうっと治ることがなかったし
あまりにささやかだったから放置していた
そしたら腕が上がらなくなった
本当に痛くて、ある一定の位置までしか腕が上がらない
タクシーが呼べるかどうかわからない高さだ
そういえば友達が50肩だって言ってたの、そうなんだーって他人事で
聞いていた
この痛みなのか 50肩
なってみて初めて友達の話を真剣に聞かなかった自分を反省した
ネットの情報をいろいろ調べてみるけど
「自然と治る」「痛みがあるうちは安静に」
「痛みがなくなったらリハビリしないと腕が固まる」
おおまかにいうとこんな感じのことが書いてあった
痛みが出てから1年くらいは、自然と治るならこのままでいいかと
これまた放置しておいた
なんたって病院嫌いだから
だけど一向に治る気配がない
痛みがなくなったらってどのくらいの痛みの時をいうんだろう
「病院に相談」とも書いてあったけど
はたして今の自分は50肩のどのへんの位置にいるんだろう
いくら検索しても自分の痛みが安静にする痛みなのか リハビリする痛みなのか
さっぱりわからなかった
50肩にストレスは関係あるのかな
その頃はあの最悪の人間関係の会社で、上司とはうまくいかないし
ITでは上を行く後輩に指導はしなくてはいけないし
仕事へのストレスと50肩の痛みをまさに、だましだまし働いていた
衝撃だったのは冬のある寒い日に和食のファミレスに行ったとき
そのファミレスは椅子が木だった
硬くて背中と座る部分が直角
私はいつもの調子で「ドスン」と腰かけた
そうしたら腕の痛みが全身を貫いた
ほんとの雷の痛さは知らないけど、まさに雷にでも打たれたかと思った
痛さに一瞬動けなかった
50肩を馬鹿にしてはいけない
私はその一撃で病院に行こうと決意した
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