モンテクリスト伯 アレクサンドル・デュマ
本てすごいよね
1841-45年に発表されたものを
言語が異なるけど読むことができるんだから
物語が1815年てのから始まるんだけど
その時代に生きた人の書いたものを読めるなんて
なんて不思議なことだろうと思うよ
ま、昔の本にありがちな古めかしい表現や読めない漢字があるけれど
当時のフランスの様子が生き生きと描かれているんだよ
その時生まれていたとしても、私なんかは
小説にもならないような農村の娘?とかで
このお話に出てくるような煌びやかな貴族の生活とは全く
無縁だったと思うけど
みんながいうこの復讐劇は全7巻あるんだけど、次々と読んでしまったよ
絶頂期の主人公が、知り合いの企みによって絶望的な立場になってしまうときは
ほんとに辛くて読むのが嫌だった
主人公がどっかにいっちゃって、わけわからん若者が中心のお話になったときは
どういうこと?って思ったりしたけど
そこはやっぱり物語
色んな登場人物が絡み合って結局はつながっていて一つづつ復讐は
なされていく
実際には自分がどん底に落ちたときに、そんなうまい具合に助け舟、しかも
豪華客船がやってくるとは思えないし
豪華客船だったからこそ、復讐ができたんでないのと思ったりもする
ま、それほど酷い、私なんかじゃ味わえない苦痛を味わったからこその
豪華客船なのだと思うから
豪華客船がこないほうが幸せなのかもしれないけど
(なぜか豪華客船論・・・)
しかも復讐の仕方が、込み入ってる
まあ、当の復讐される人たちもそれだけのことをしてる人達だったりするから
あと、周りの人が残念な人だったり
直接本人をやっちまう、とかいうんじゃなくて
周りを巻き込んだもって回った復讐
ま、主人公は一家根絶やしを目論んでいたのかもしれないけど
これまた類は友を呼ぶのか
周りの人もそれなりの人たちだから結局は復讐が果たされる
でもさ、最後に一人だけ敵が生き残るんだけど
なんでこいつが生き残ったのかな~と思ってみたり
一番の悪い奴なんだよ
こいつがいなかったら始まんなかったのでは、というほどの奴が
最後に生き残る
なんでかな~と思う
復讐か~
今はさ、そんなにはっきりと「悪です」とわかりやすい形がなくなった気がする
私にとっては「悪」でも、その人も「悪」にやられていたり
「善」の顔をしてじんわりやってくる「悪」とか
復讐するには、相手が芯から悪いやつじゃないとできない
でも、芯から、ほんとに「悪」って
こいつならやっちまっていいっていう「悪」って
そういないんじゃないかと思う
だから、昔の勧善懲悪みたいな映画とかドラマとか
安心するよ
簡単で良かった
どっかん、ばっかん、バンバン敵をやっつけちゃってみたいなやつ
全部で7巻
ちょっと長いけど、その世界は面白いよ
よければ読んでみてください
「待て、しかして希望せよ」
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